永代供養も行っている三蔵院は舎人の街を古くから見つめる由緒正しいお寺

東京都足立区に「舎人」という地域があります。とねり、と読み、宮廷に仕えた官職の名だといいますが、なぜこの名前が付いたのかは、はっきりしません。

それでも戦国時代には城郭が築かれ、「舎人城郭」「舎人屋敷」と呼ばれていたようですから、古くから伝わる地名のようです。もっとも、その城郭を築いたのが舎人氏の豪族なので、人名に由来するのかと思ったら、どうも出身地にちなんで名乗ったようで、じゃあそれ以前からこの土地は舎人なのか? と追求しきれない歴史の古さに驚かされます。

現在は東京都の最北端に位置し、埼玉県と接する地域ですが、明治期には埼玉県に編入されるなど、東京都心部と文字どおり距離があるため、なんとなく独立した雰囲気を感じさせます。

それでも2008年に日暮里舎人ライナーが開通し、山手線に20分以内でアクセスできるようなったことで、住民は急増中。テニスコートや野球場などに加え、キャンプ場なども備える都立公園・舎人公園もぐっと行きやすくなり、休日の人気スポットとなっています。
この舎人公園のすぐ隣りにあるお寺が、真言宗豊山派・寿海山三蔵院です。


出典:https://sanzouin.jimdo.com/

駅から5分、見どころは寺宝の半鐘と牡丹

江戸時代に編纂され、現在も信頼される地誌「新編武蔵風土記稿」には、舎人村の寺院の一つとして、「三蔵院。新義真言宗寿海山徳枝寺と号せり。開山了政は文治三年三月十五日示寂す。」と掲載されているそうです。文治3年といえば1187年、壇ノ浦の戦いのすぐ後ぐらいですから、まだ平安時代の話になります。

相当歴史のある古いお寺ですが、元は浅草寺町に近い現在の入谷1丁目あたりにあったものが、区画整理を受けて、現在地に移転してきたとのこと。古臭さを感じさせないのはそのためでしょうが、元は茅葺だったという本堂も見てみたかった気がします。

現在地は日暮里舎人ライナーの車窓から覗ける位置にあり、舎人駅から徒歩5分と駅チカです。また、お寺というと山の上や坂道がつきものですが、こちらは比較的平坦な場所にあるので、気軽にお参りしやすいと思われます。

寺宝は本堂軒先の半鐘だそうで、戦時中に一旦、軍に供出したものが、戦後そのまま戻ってきたのだそうです。ちょっとした奇跡ですし、なんだか御利益がありそうなので、御本尊ともども拝んでしまいそうです。

また、境内には「花の御寺」といわれる、同じ真言宗豊山派の総本山長谷寺から移植された、牡丹の苗があります。苗、といいますからすぐに花は楽しめないとは思いますが、見るたびに育つ、過程を見守るという別の楽しみ方ができます。

宗派を問わない寛容な態度が、優しさを感じさせる古刹

お墓は宗教・宗派を問わず、無宗教でも利用できるほか、ペット供養墓も同様で、このお寺にお墓を持ってなくともお願いできるとのこと。なんとなく優しい感じのお寺ですが、こうした実務面でも寛容さがあると、いざというとき頼りになります。


出典:https://sanzouin.jimdo.com/

本尊は地蔵菩薩、すなわちお地蔵さんです。町中でもよく見かけ、特に弱い子供たちを守ってくれるといわれているだけに、このお寺全体の優しい雰囲気の理由がわかったような気がします。

最後に宗派についてなど。宗派は真言宗豊山派で、本尊は前に書いたとおり、地蔵菩薩。真言宗は大日如来が本尊といいますが、豊山派はいろんな仏さまを祀る、といいますので、菩薩の後ろに如来を見て修行しているのかもしれません。

歴史のある土地の歴史のあるお寺、ですが、どちらも新しい要素を採り入れて古さを感じさせないのも似ています。また、最初の方で紹介した舎人公園も、実は舎人城跡ということらしいので、どれぐらい歴史的なスポットが残っているのか、あわせて散策してみるのもいいかもしれません。

また、舎人公園でスポーツや、自然に触れて楽しんだ後に、お寺の静かで優しい雰囲気に癒やされるのも悪くなさそうですね。

寺院詳細

名称:真言宗 豊山派 寿海山 三蔵院
所在地:東京都足立区入谷1-2-2
最寄駅:日暮里・舎人ライナー「舎人」駅より徒歩約5分
お墓・納骨堂:永代供養墓のほか、一般墓地あり。ペット供養墓もあり。


出典:https://sanzouin.jimdo.com/

三蔵院周辺の地図

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