渋谷・広尾東江寺は永代供養はもちろん座禅体験・寺子屋も開かれる楽しいお寺

東京都内でも屈指の高級住宅街と知られる渋谷区広尾。麻布もそうですが、歴史の古い、東京の住宅街には意外と昔ながらの商店街が残っているものです。そんな独特な雰囲気の商店街・広尾散歩通りの中ほどにあるのが臨済宗大徳寺派のお寺、妙高山東江寺です。

信州飯田藩主の家系と縁深い、由緒正しい名刹

このお寺は、渋谷区最大の巨刹とされる祥雲寺の山門の内側にあり、紛らわしいかもしれませんが、現在は独立しています。祥雲寺が官兵衛、長政の家系である福岡・黒田家の菩提寺なら、東江寺は下野烏山藩主時代の、堀親昌(ほり・ちかまさ)が寛文元年(1661年)に創建した由緒正しく、歴史の古いお寺です。

親昌が、信州飯田藩の初代藩主として転封となったため、一時は廃されていたようですが、現在も堀家代々のお墓に加え、飯田藩主が東江寺に寄贈した鐘楼を見ることができ、歳月を超えたつながりを感じることができます。

もう一つ、見るべき価値のあるものが、渋谷区指定有形文化財の木造聖観音坐像なのですが、こちらは残念ながら非公開。興味のある人は御開帳の可能性や時期について、尋ねてみるのもいいかもしれません。


出典:https://www.city.shibuya.tokyo.jp/shibuya/town/kubunka.html

また、こちらも非公開なのですが、第2次世界大戦後のソビエト連邦(現ロシア)によるシベリア抑留を描いた故・勇崎作衛氏の絵画87点は、このお寺が保管しています。直接見ることはできませんが、展示を希望する方は連絡してみるといいでしょう。


出典:http://hiroo1052.com/shiberia.html

座禅などの体験だけじゃない! 豊富で多彩なイベントスペース

少し戻りますが、話しかけたら答えてくれそうな、そんな気さくな雰囲気が、このお寺の魅力です。なにしろお寺が主催する行事だけでなく、さまざまな人たちにとして利用されているのですから。

どんなイベントがあるのか、まずお寺が主催のものから御紹介していきましょう。まずは毎朝の坐禅会。これは月曜から土曜の6日間、朝の7時から1時間行われます。また、金曜の夜7時からは夕方坐禅会も行っており、どちらも参加費は無料。座禅だけでなく、読経も行うので、お経を覚える機会としてもピッタリです。

また、毎月第4土曜日には書道の一貫である「臨書」にも親しめます。手本をそばに置いて、なるべく正確に、できるなら寸分違わず書き写すことで、上達を促すとともに、手本の字形や筆使いなどの技術を深く知ろうという学習方法です。

こちらは紙や墨など消耗品を確実に使い、また書家の先生を招いて指導してもらうので、無料というわけにいかず、2500円の参加費がかかります(子供は1000円)。また、初回は用具代1万円が発生するなど、ちょっとハードルが高いようですが、用具貸出料1000円の体験コースも用意しています。


出典:http://hiroo1052.com/suibokuga.html

以降はどこまで東江寺が主催なのか、ちょっと掴み切れないイベントが続きます。まず画家の古舘興さんを招いての水墨画教室。これは毎月第3水曜日の午後1時から3時間行っており、講習費は1万円。加えて実費で材料費が必要という本格的な「習いごと」。見学(体験入室)は可能なようですが、臨書と違って自分でも書いてみる、というわけにはいかないようです。


出典:http://hiroo1052.com/suibokuga.html

どうも生涯学習用のイベントスペースみたいに思えてきますが、毎月第1水曜日の、やはり午後1時から3時間には俳句、つまりは句会も行われています。特にお題を決めず、季語の入った句を7句、当日詠み合い、出席者で優秀なものを選ぶ方式で、月1000円の「会費」が必要ということから、会員にならないと参加できないようです。

これ以外にも、現在は休止中のようですが写経や、おへそへの施術を中心とした「お灸教室」も行っていたようで、さらに能楽師の安田登さんと一緒に日本独自の道徳観“心学”を学ぶ「寺子屋」や、ひとり語りの古谷和子さんらによる朗読劇や読み聞かせなども定期的に開催しているようです。

希望なら散骨専門の会社も紹介、ペット葬にも対応と幅広く懐が深い

なんだか賑やかな雰囲気でお寺らしくなくも思えますが、東江寺でも当然、お葬式やお墓での供養も行っています。ただし、お葬式は檀信徒以外の方にも対応するほか、散骨を希望する方には専門の会社を紹介してくれるなど、こちらもいい意味で柔軟。

また、お墓も従来型のお墓に加え、永代供養も用意するだけでなく、ペット葬などの相談にも対応しています。動物の多くは人間より寿命が短いものですが、きちんと弔うことで、別れの辛さも多少は和らぐのでは、と考えます。失われた命とはいえ少しでも愛情を注ぎたい、そう考える人にとっては、ありがたいお寺なのではないでしょうか。

最後に宗派などをおさらいしましょう。臨済宗のなかでも京都に本山のある大徳寺派のお寺で、この大徳寺は“とんち話”のエピソードで親しまれる、一休宗純禅師に縁のあるお寺です。すべてにオープンで柔軟な雰囲気の今の東江寺と、厳しい戒律もとんちでやり過ごした一休さんは、何か通じるものがあるように感じます。

寺院詳細

正式名称:妙高山東江寺
所在地:東京都渋谷区広尾5-1-21
Tel.:03(3407)4490(各イベントは別)
最寄駅:東京メトロ日比谷線 広尾駅より徒歩2分
参拝時間:不明
お墓・納骨堂: 従来型、永代供養墓のほか、石彫作家・杉村孝氏の制作による「観音墓碑」も選べる。ペット葬の相談にも対応


出典:http://hiroo1052.com/eitaikuyoubo.html

東江寺周辺の地図

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